









みんなのうた「いのちの記憶」メイキング第4回完結篇 「緑の時代」
〇生き物飛ぶ~山脈緑になる
石坊主が雲海を吹き飛ばすと岩山のごつい山脈が現れます。この岩肌が徐々に「緑」に変わるのですが、この緑化アニメーションは48分割に別けた高さごとに塗っては1枚コマ撮るという作業で成しえます。(写真2,3)
問題は単に緑を着色するのではなく、樹木の厚みやモコモコ感をどうやって加味するか?テストの結果、通称「オアシス」と呼ばれる園芸用のスポンジをミキサーで粉砕して絵具に混ぜることにしました。(写真1,4)
夜のシーンは一旦山脈をばらして、向きや配置を変えて新しい地形を作ります。パテで埋めて色も塗り直しです。(写真5)
遠くにビル群の灯りを作ります。何せ小さいものなので、これも試行錯誤。半透明にスプレーしたアクリルを小さく切って立て、下から豆球を当てるとアクリル全体が光ることを利用しました。(写真6)
唯一合成の生き物の飛翔シーン。生き物と種は粘土で作りました。でかいものがいますね。チョウ、ヘラクレスオオカブト、クワガタこれらはZABADAK吉良さん作。足のヒゲまで詳細に作ると聞いて、どんなに繊細な神の手を持つ男か!さすがギターリスト!…と造形物を受け取ったら、デカい!なるほど(写真7)
撮った素材は編集・合成担当の大橋弘典がPC上で山脈上空を飛ばせます。スケール感を合わせるのがかなり難しく何度飛ばせたことか。(写真8)
全23カットを撮り終えて、さあ記念写真でも撮ろうかと並んだら、何のセットも残っていなかった。仕方がないので生き物を持ってみました。お疲れさまー!!(写真9)
※みんなのうた「いのちの記憶」メイキングを最後まで見ていただいてありがとうございます。これからもおもしろい事にチャレンジしていきますので、qmotriをよろしくお願いします!
最後にNHK700stの宇賀神さん、中村さんには本当にご尽力いただいて感謝です!
潮永