「いのちの記憶」メイキング第3回

みんなのうた「いのちの記憶」メイキング第3回 「雲の時代」

〇石坊主穴から出る~雲海。イントロも撮る

一旦戻ってイントロの怪しい雲の世界を撮ります。(写真1,2)う~ん、繭のようで怖いですね。不定形の雲と言うよりも、ポコポコと昔話に出てくるようなデザインにしたかったのです。青と赤、透ける光–胎内のようです。「リコーGR」をモーションコントロールに乗せて近距離からなめるようにパンしました。なぜデジコンかと言うとピントが奥まで来てスケール感を出せるようにです。

そして「石坊主」。いよいよ穴から出ます。高射砲のような仕掛けで正確に撃ち出します。(写真3)

せっかく穴から出たのに空は曇天。石坊主は眉が吊り上ってますが、緊張しているだけです。流れる雲は綿をガラスの上に乗せ、撮影の中村さんが慎重に下からGRで狙います。そして少しずつ雲を引っ張るのです。(写真4,5)

晴れました!照明ががらりと変わります。照明の宇賀神さんが雲海の影と太陽の光のいいバランスを調整しています。(写真7)自然光の風景らしく奥に行くほどブルーを射していくのが肝です。所々雲海を突き抜けた岩の頂が見えます。5000mはあるかな

雲海の綿を少しずつむしり取りながら、吹き飛ばされるアニメーションをつけていきますが、綿はなかなか言うことをきいてくれません。スタジオ中綿の小さな毛が浮遊していて鼻がむずむずしました(写真8,9)

※次回のメイキングは第4回「緑の時代」です

潮永